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【コラム】マイナンバー制度の外国人への影響について②
2015年04月20日
今回は、マイナンバー制度が永住申請や永住権を持つ外国人に与える影響について、考えていきます。
永住申請の要件の一つに、納税の義務があります。
マイナンバー制度が導入されることで、税金の管理が一元化され、これまで外国人の方のカタカナ表記や漢字表記の不統一で整理が面倒だったもの等についても、正確に把握できるようになります。 これによって、個人の収入の計上漏れや所得の申告漏れ等が防げるようになります。
また、最近の永住申請では、社会保険への加入の有無についても確認されるケースが増えてきていますが、 マイナンバー制度導入によって、確認されるケースがより増えることが予想されます。
さらに、既に永住ビザを取得されている方への影響を考えてみます。
現在、永住者に発行されている在留カードは、7年間でカードの更新を行わなければなりません。 このカード更新の際には、簡単な面接があるとも言われています。 マイナンバー制度が開始されれば、更新時にマイナンバーの提示を求められ、税務状況を確認される可能性もあります。
在留カードの運用が開始されてから7年経っていないので、 そのときにならないと、実際にはどのようになるのかはわかりませんが、在留状況が不良だと永住ビザが取り消される可能性もゼロではありません。ご注意ください。